*2012.02.22 (Wed)... 不埒なインセンティブ

★不埒なインセンティブ★


崎谷はるひ　著

～あらすじ～
平田和典は、飲食店でバイトしながらＳＥの資格を取るために夜間専門学校に通う、いわゆる苦学生。
「お試し期間｣のまま付き合って１年のテレビマンの恋人・日比谷とは何とか関係を切られずに済んでいる。
「付き合って欲しい」と言った際、最初に「重いのはいや」と言われており、実は４年前から日比谷のことを一方的にずっと好きだった和典は、重いと思われたくなくてそれをずっと隠し、わがままも言わずにいる。
しかし、日比谷は和典のその態度が自分に都合がよすぎるのがかえって不安で・・・。

不埒シリーズ（不埒・弟編／不埒・兄編１／不埒・兄編２）のスピンオフ。
兄編２でマキの親友ポジションだったオネエキャラの日比谷がメイン。

お話は日比谷のお相手の和典視点で進んでくんですが、一昔前の少女漫画の内気な主人公そのままな子。

４年前、自分の性癖に思い悩む余り、家族とも上手くいかず高卒で就職。しかしそこも倒産し、社員寮も追い出される事が決定。
元々の人見知りもあって東京に友達もおらず、かといって２丁目デビューする勇気も無く、自棄酒も兼ねて入ったバーで悪い人にカモられそうになったトコを日比谷に助けてもらう。
身の上話聞いて慰めてもらって、えっちまでしてもらっちゃって、日比谷にスッカリ恋をしてしまう単純な和典www

で、そこから生活立て直す為にバイトして、日比谷と出会ったお店のサイトに入り浸ってチャットの常連になって、ネット上で日比谷をウォッチ。
時々店に内緒で顔出して日比谷をウォッチ。
好きな人に自分の想いを知られたくないけどちょっとでも関わっていたいと言う、完全に片思いしてる一昔前の女子高生的行動パターン。

オフ会に初めて参加して、酒の力を借りつつ一所懸命告ってお願いして「お試し期間で」「重いのはいや」と言う条件で付き合う。

ま、日比谷は日比谷で、実家が医者一族でお金持ち。都内の分譲マンションに学生の頃から一人暮らし。株もやって儲けつつ、テレビ関係の仕事してるせいで周囲に人がうじゃうじゃ寄ってくる。
それで基本スタンスが「遊びならいいよ」「重いのはいや」になったという過去があるわけだが。

で、１年経ってみたら、日比谷のほうこそ和典にどっぷり甘えきっちゃって、自分のわがまま全部聞いてくれる和典に逆にパニックになっちゃうというヘタレぶりを発揮。

受が一途過ぎてパニックになる攻ってはじめて見たわww

人がうじゃうじゃ寄ってくるから基本面倒見はいいけど、本当は日比谷のほうこそ甘やかされたいタイプだから、和典みたいな息の長い愛し方する人はぴったりなんじゃないかな。

お幸せに。

妄想キャスティング！
日比谷はな～、普段オネエでベッドで俺様、和典に甘える時はゴロニャンなのでなあ。
一瞬森川さん・・・とも思ったけど、オネエで喋られたら脳内でおまえらイベントでの強烈な女装しか浮かばないんじゃないかと思って恐怖した結果、鳥海さん。
和典は、内気で乙女思考回路だけど、ちゃんと２８歳な感じがする声でしょう？意表をついて羽多野くんとかどうよ。久々の受ww