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空想科学世界

猫・特撮・感想・料理。長年ヲタクと腐女子を患っています。
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*2009.04.03 (Fri)... 個人教授
★個人教授★


個人教授 秀香穂里 著


秀香穂里まつり第3弾!

~あらすじ~

高校時代の俊一は、同級生の祐介にいじめられ、身体をもてあそばれていた。そしてその現場を祐介の弟・育美に見られていた。
7年後、有名塾講師になった俊一に、祐介から「育美の家庭教師をやれ」と頼まれる。再会した育美は「アンタ、兄貴とセックスしてたよね」と言って俊一を抱く。
実は子供の頃から俊一が好きだったという育美。快楽に流されるように逢瀬を重ねるが、ついに祐介にばれてしまい、俊一は塾を解雇される。それを知った育美は、「これからは俺が俊一さんを守る」と宣言し、ふたりきりで生きていく決意を固める。
しかし、俊一にはもう一つの決意があった・・・。


どう感想書いたらいいんだろう?
これはもう、完全にネタバレして感想書くしかないかもです。
というわけで、以下、ネタバレ含みます。





こわい!

この作品怖いです!
えーと、主な登場人物は3人で、いわゆる兄弟どんぶりな話です。

1回だけ、テストで1位を取った俊一に対し、体面が大事で、自分以外は全員「下」に見ている冷酷な皇帝のような性格の祐介が、いじめの果てに強姦するところから話は始まります。
写真撮られて逆らえなくて、何度か祐介にやられている内に、祐介の弟の育美に懐かれ、おまけに情事を覗き見されて・・・というひどい青春時代を送った俊一。

発端は全てココ。

この時点から3人の持つ感情と人生のベクトルが面白い。

育美は実は、その頃から俊一のことが好きで、俊一に会いたいからわざと成績落として、塾も家庭教師もみんな嫌がって、痺れを切らした祐介が「俊一なら知らない人じゃないからいいだろう」と思うように仕向けて、念願かなって再会できて。
昔から好きな人だから、手放したくなくて、「勉強するから抱かせて」という交換条件出すんです。で、まあ、その後は育美が俊一に終始がっついて、ほぼ全編に渡ってエッチしてるわけなんですが。

でもこれ、後から考えたら子供の浅知恵でね。

育美視点で言えば、子供の頃から欲しくて欲しくてたまらなかった人を、ようやく自分のものに出来た喜びと引き換えに、家族から見捨てられる(育美の方から見捨てたと言った方が適切かな)という、等価交換的なお話で、最後は「めでたしめでたし」で締めくくれるんです。

だけど、俊一はそうじゃありません。
本当に怖いのはココから。

本当に完全にネタバレなので反転。

祐介と育美の兄弟の行動、自分を取り巻く環境、全てが「計画通り」(夜神的な)

自分の兄とセックスしていた男を気持ち悪がることなく、「宿題教えて」等と懐いてこられて異常なまでの執着心が生まれ、将来絶対育美を完全に自分のものにするための計画を開始。

まず、育美の帰宅時間を見計らって祐介をそそのかしてセックスして、育美に覗かせて強烈な印象を与える。

その後は、祐介との縁を切らない。どんなに苦痛でも絶対縁を切らない。
話の途中でさりげなく弟の話題を振って、弟のことで困った事があった時に自分を思い出すように刷り込む。

就職ですら、教師は転勤させられると困るし、1クラス30人近くの生徒を抱えるキャパが自分に無いから除外。結果として塾講師を選ぶが、この塾もヘタな町の小さい塾だと祐介が自分をますます軽んずるし、有名進学校の生徒を抱えるような塾に就職すれば自分を育美にあてがいやすいと考えて就職先も決める。

首尾よく育美に再会できたものの、育美が自分のことを覚えていなかったらという不安もあったが、育美はいい感じに自分に執着してくれてたのでそこはクリア。
育美の気持ちを測るように、最初は抵抗してみせたりする。

育美の気持ちが本物と知るや、祐介に自分と育美の仲がばれるように香水を使って疑惑を持たせ、祐介のプライドを踏みつけるような暴言を吐く。
そのケンカの場所に育美が居合わせるようにさまざまな根回しさえしておいて。

祐介からの報復で解雇されることも計画の内。
育美の自分に対する愛は本物だが、それを恒久的な「絶対」にする為に必要な「罪悪感」を植えつけるために必要な、実の兄による解雇。

怖い!!!
怖いよ俊一!!!


あぁ、でもホントに面白かった。
息のつまる、スリリングなBL・・・。
機会があったら是非! お勧めです。






キャストは以下。

育美:鈴木達央
俊一:平川大輔
祐介:鳥海浩輔

たっつんそんなにジュルジュル水音立てて・・・。
どうやったらそんな自前SE出せるんだよ!

声優ってすげえなぁ・・・。

鳥海さんの演じる「嫌な奴」ってホントに嫌な奴だからすごいなぁ・・・。
あと、TVのガヤが超面白かった!

平川さんは、1枚のCDで何ラウンド戦ってるんですか?
ホントもう、お疲れ様です。
しかし、喘ぎ分けって言うんですか?シーンごとに全然違うんですけど。
苦痛だったり戸惑いだったり完全にとろけてたり・・・。
職人芸の域。

声優ってすげえなぁ・・・。

萌えセリフとしては、たっつんの「俊一さん、こっちおいで?舐めっこしよう」でしょうかね・・・。
攻めなのに可愛い・・・。

前々から思ってたけど、たっつんって本来攻め声だと思うんですけど、どうでしょう?
世間的には受けの方が多いのかなぁ?
攻めもっと増えるといいなあ・・・。

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