*2009.03.11 (Wed)... ワルイ男でもイイ

★ワルイ男でもイイ★

ワルイ男でもイイ　桜賀めい　著

～あらすじ～
お友達の範囲を越えちゃって、あんな事もこんな事もしてる帝と永遠。
それでも帝は「一番欲しいもの、永遠からもらってない」と言う。
これ以上どうしたらいいのか分からない永遠はムリヤリ帝に会いに来て・・・！？

「ワルイコトシタイ」シリーズ最新刊。
以前シリーズの感想書きましたね→★

相変わらず永遠がおバカでエロス！帝もムッツリスケベぶりも笑える域に来ました。
つか、帝は永遠を愛するあまり盲目宇宙一になっている気がしなくも無いです。

帝が一番欲しかったものは、結局のトコ永遠から「好き」って言って貰いたかっただけなんですが、スキって言葉にしちゃったら永遠はいつもより感じちゃいましたと言うＢＬテンプレもついてめでたしめでたし。

個人的には長男の永久兄ちゃんの兄バカぶりと天然ぶりがツボ。
「永遠が神隠しにっ・・・！？」
とか、バカすぎて愛しい（爆笑）

切ないＢＬもいいけど、やっぱり楽しく気軽に読める、底抜けに明るいＢＬも良いもんですね。
まだまだ続いてるようなので、これからもまったり応援していきます。

・・・しかしＣＤのおかげか、読めば読むほど帝の声が脳内でグリーンリバーになって笑える・・・。

*2009.02.13 (Fri)... 恋のはなし

★恋のはなし★


砂原糖子・著

～あらすじ～
自分の性癖に罪悪感を抱き、２９歳まで全く恋愛経験の無い多和田は、同窓会の席で唯一カミングアウトしている親友から「男を紹介してやる」と言われる。
待ち合わせの日に現れた美貌の男・新山に惹かれる多和田。
しかし、新山は「待ち合わせに来られなくなった事を伝えてくれ」と頼まれただけの伝言係。
多和田の初心な反応を見て、興味本位でゲイの振りして付き合うことにする新山。
実は新山は脚本家で、TVドラマの登場人物のモデルにするために付き合うことにしたのだった・・・。

えー、最低です。
攻めの新山、最低な男です（キッパリ）

最低だけど、何か憎めない・・・。それがなんだか腹が立つと言う・・・（笑）

最初は「男にしか興味ないなんて理解できない」と思いながらも、昨今女でも見せねーだろって言うくらいの初心な反応を返されて妙な気分になったり、多和田を知るたびにちょっとずつハマっていってるのがこっちにも伝わるから憎めなくなると言うか・・・。

（多和田視点と新山視点が交互に書かれています。うまい構成だと思うわあ・・・）

初エッチのときも、最後まで突っ込むなんて微塵も考えてなかったのに多和田の乱れっぷり見て勢い突っ込んじゃって、終いにゃゴム足りないからナマでとかお前どんだけハマっとんじゃという話。

完全に多和田を好きになって浮かれてる時に、ドラマのことがばれて、それで支離滅裂な行動しておいて最後に泣き落としだもん、どうしようもないよね、ホント最低。
でも憎めない～～～～orz

んで、多和田の方は心情が切なくて切なくてねえ。
コンタクト落として転びそうになったときに、新山に手を引いてもらって歩いた瞬間から、多和田は新山に完全に堕ちるんですが、このときのモノローグ

「好きになってもいいんだ。この男を、好きになってしまっても許される。」

これがホント切ない。
冒頭からして、「世の中の人は、どうやって恋愛を始めているのだろう｣とか言ってるんだもん～～！
可哀想になるくらい臆病で不器用で、ちょっと弱々しい印象なんだけど、新山の態度に時々キレたり土壇場になるとキッパリ物が言えるタイプなので、そうイラッと来るキャラでも無く・・・。

で、恋愛経験無いから新山に言われた「付き合ってる人がいるときは一人エッチをしないのが礼儀だ」を本気で信じちゃってさあ・・・。
もう、アンタどんだけ可愛いのと小一時間・・・！

なんかもう、キュンキュンして大変だった。
年下攻めの、敬語受けです。
性格悪い売れっ子脚本家×めがねのホテルマン。

あー、ものすごい言葉攻めで、ゑろシーンも大変美味しゅうございました。

で、これが4月にドラマCDになるんだって★
気になるキャストは、

多和田：武内健
新山：三木眞一郎

だって！！
うわーい、嬉しい～～～！

武内さんの泣き演技とはふはふ喘ぎを堪能して、三木さんの人でなし演技にドキドキしようと思います。
これは買いだ・・・。絶対買いだ・・・。

もう、余すことなく声ヲタ。気持ち悪いですね！

*2009.02.10 (Tue)... コスプレでご奉仕ｖ

★コスプレでご奉仕ｖ★


森本あき・著

～あらすじ～
どこをどう間違ったのか、外面だけ完璧男の周平に恋をしてしまった礼華。
決死の覚悟で抱いてほしいと告白したものの、やはり鬼畜なこの男、「抱いてほしけりゃ言うとおりにしろ」なんと、飄々とナース服を手渡してきた。
恥ずかしくてたまらないのに逆らえない状況、大好きな周平との濃密なシチュエーションプレイ。
気づけば礼華は夢中で快感を追ってしまい…？
コスプレで疑似体験、いけないセクハラ交際。
（楽天より転載）

えーと、ナチュラルに気が狂ってる二人のお話。

二人とも心に深い傷を持っていて、それ故に歪んでしまって不器用になってて、傷の舐めあいっぽい関係を惰性で続けてるんだけど、ずっと「これは恋じゃない」と言い張り続けてて、軽くイラッとする二人でした。

もう好きだってコクって付き合っちゃえば良いのに、二人の心がゆがんでるからそれはタブーだという。

正直読む人を選ぶ内容だと思いました。

アタシとしては、受も攻もある意味言ってること間違ってないし、まあ、それもアリかもね、と思えなくも無いんですが、普通の感覚からするとおかしな事なんだというのも分かります。

なんつうか、中二病にかかってる二人が付き合っちゃいましたーっていう話なんですよね。

あと、イメクラ風エッチがメインテーマなので、めくれどもめくれどもベッドシーンです。お話はほぼ全てお布団の上で展開します。
なのにこのアッサリした読後感・・・。

萌えをどこに見出せるのかと、まるで検定のような小説でした。

あー、礼華くんが感じやすいのにイヤイヤ感じてる演技してるというシチュエーションはがんばれば萌えるかな。

恒例、妄想勝手なキャスティング。
受けの礼華くんは、生意気な声がいいと思うんだよなー。下野さんとかかなー。
攻めはツンデレっぽく、でも不器用・・・ったらゆうきゃんじゃないかなあ？

・・・でもこれは音声化しなくても良いよ・・・。

そんな感じ。

*2009.01.29 (Thu)... 黒猫チビの夜想曲

★黒猫チビの夜想曲★


黒猫チビの夜想曲（ノクターン） 雪代鞠絵・著

～あらすじ～
ひとりぼっちの黒猫チビは野犬に襲われて前足を怪我してしまう。
犬を追 い払って怪我を手当てしてくれたのは、坂の上の洋館に住む佐伯和成だった。
佐伯家は国内有数の大企業を経営する一族で、和成はその冷酷非道さゆえ、妾腹ながら新たな家長となった。
和成にお礼を言いたいチビは、三日月に銀のスプーンを贈って人間の姿となる。
だが和成はチビを義母のスパイと思い込み・・・！？
ドジ な仔猫の恋の行方は。
（楽天より転載）

えー、ショッタショタにしてやんよ的なお話。
チビたん確かにかわいいです。だって元がお猫様。
お猫様的行動をする１５歳の少年。
びっくりするとぬこ耳と尻尾がウッカリ出てしまうとかどんだけ。

要は、人を信じられなくて、自分すら軽んじてきた和成は、少年の姿になった無邪気なお猫様にほだされてしまったという話。
もう、BL自体がファンタジーなのに更にファンタジー展開でどこにどう萌えていいのやら。

えーと、和成の声のイメージは森川さんか井上さんか鳥海さん。
チビたんの声は、宮田さん。絶対宮田さん。
雪代鞠絵原作の受けは絶対宮田さん。もうこれ以外考えられません（爆笑）

*2009.01.23 (Fri)... くちびるから愛をきざもう

★くちびるから愛をきざもう★

崎谷はるひ ・著

～あらすじ～
貧乏苦学生の吾川京也は、突然女の子から「妊娠した」と高額な金を要求される。
高校時代からの親友・浅葱純大から突然絶交を言い渡され、ヤケクソで参加した合コンで泥酔した翌朝、隣で寝ていた女の子なので、身に覚えが無いのだ。
色々回想するうち、元を正せば理由も言わずに突然絶交宣言した純大の所為だと、完全に八つ当たりじみた感情のまま自宅に特攻。
色々問い質したい事があったが、顔見た途端に泣き言を言ってしまい、それを聞いた純大は激昂して京也を強姦まがいに抱いてしまう。
翌日、逆に京也から純大へ絶交宣言し、金策に奔走するが・・・。

えー、はるひんお得意の、お世話する人される人。
BLにありがちな、言葉が足りなくて誤解・すれ違い満載。
同級生だけど年下攻めです。

えー、本編３分の２は萌えませんでした。
てゆうか、純大の言葉が足りなさ過ぎてイライラする（笑）
京也のキモチはわからなくも無いんだよ。愛人の子という立場で、お金だけ貰って愛情をもらえなくて、でもそれが普通で、自分に何が足りないのか本気で分かってない子に構いたくなる気持ちは。
京也のおばかさんなところはココ。

情というフィルターかけまくって、本質の奥が見抜けない。

どう考えたって、今まで構ってくれる人が居なかった人間を構い倒したら、好きになられるに決まってるじゃん。オマケに純大の行動理念は全て「京也が言ったから」だよ？？
それ聞いてのん気に優越感とか持ってる時点でおばかさんだ。

あ、でも誤解が解けての告白シーンは可愛かったな。「行動起こす前にちゃんと言ってくれないと分らない」と訴えると、

「京也好きだ！キスして裸にして乳首いじってあそこ舐めてドロドロにしてオレのこと欲しいって言わせて挿れて突いてイかせたい」

ってこれ対女の子だったら絶対振られる告白を大真面目にしてくるところは笑ったなあ。

正直萌えどころはこれくらいでした。
後日談的な短編もあって、そっちは純大視点だったんですが、純大は物凄い腹黒い人でした・・・と言う話でした。

さて、恒例妄想キャスティング。
この作品、純大の声に関する描写が結構多くて、それを読むと、低くて甘くて深みがある声らしい。
京也限定の甘えん坊で、スポーツマンで、むっつりスケベの腹黒・・・うーん？？？
強いて言うなら安元さんか、石川さん？・・・もしくは低音の平川さん？

京也は見た目がチャラ男の真面目な料理専門学校生なんだけど、身長も１７８なのでそう可愛い系の声でもないと思うんだよなー。オマケにツンデレと言うか、口が悪いのでなあ・・・。
・・・あ、京也こそ平川さんか。

そんな感じ★