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空想科学世界

猫・特撮・感想・料理。長年ヲタクと腐女子を患っています。
*2025.02.10 (Mon)... [PR]
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*2009.10.08 (Thu)... 15センチメートル未満の恋
★15センチメートル未満の恋★


15センチメートル未満の恋・砂原糖子 著

~あらすじ~
美大生の頃、ドールハウスを作るのが趣味だった雪見は、同じくドールハウス制作を趣味とする、同級生の伏木野が言った一言がきっかけでドールハウスをやめた。当然伏木野も大嫌いになった。
その後、建築模型で生計を立てるようになった雪見の元に、伏木野から1通の手紙が届く。中身はメモ一つなく、ただ伏木野のドールハウスの個展の招待状が1枚入っているだけ。
しぶしぶ、海外で受賞したと言う伏木野のドールハウスを見に行き、うっかり伏木野と再会。
伏木野はしきりに「約束を覚えているか」と聞いてくるが、何一つ記憶に無い雪見は慌ててその場から立ち去ろうとする。雪見を帰すまいとする伏木野ともみ合ううち、はずみで階段から転げ落ちてしまう。
目を覚ますと、自分の身体はドールサイズに縮み、仕方なく伏木野の自宅で伏木野の作ったドールハウスで暮らすことになるが・・・!?

これも、BL自体がファンタジーなのに、内容がさらにファンタジー。

口数が極端に少ない伏木野は、どっかずれてて、言葉より先に行動に出てしまう男。
たまに出る言葉も非常に端的で、およそ人との会話が成立せず、口から発する言葉の順番が悪い所為で周囲にいらない誤解を与えてしまう不器用ぶり。
根気よく話を聞いてやると、言ってる事の真意は分かるのだが、とにかく口下手。

雪見の神経を逆撫でする様な言葉ばっかり言うくせに、真意を聞けばほとばしる愛のあまり全てをすっ飛ばした結論だけを口にしていたとか、そんなんばっかり。

「ヤりたい」
「いきなりそんなデカイの入るわけないだろ。手順を考えろ」
「わかった。今日はもう帰って」
「・・・って、一週間連絡寄越さないってどういうことだ!ふざけんな!」
「今日指輪買いに行ったんだけど、サイズわかんなくて買えなかった。サイズ教えて?」
「お前何言ってんの?」
「結婚しよう。婚前交渉がイヤなんだろ?お前、結構身持ちが固いタイプなんだな」
「アホかー!!!」

そんなノリの二人。

まあ、伏木野が口下手でコミュニケーションが上手く無い理由は、彼の生い立ちに大きな原因があるのだが、それは置いといて。

BL的なエロシーンは、変態チック過ぎてちょっとビックリしたが、まぁ、受けがミニマムとかって同人誌では良く見る展開なので、拒絶反応とかは無かったです。
で、萌えたかどうかと聞かれると、「すいません、ギャグかと思いました」という感想しか・・・。
砂原先生すいません。orz

砂原テンテーは、コメディより切ない話し書いてる方がいいと思います。

CD化が決定しているそうです。
雪見=野島健児
伏木野=三宅健太
イメージぴったりです。素敵なCDになるといいですね・・・。
いっそコメディBLとして突き抜けたらいいと思う。

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*2009.10.04 (Sun)... 月を抱いた
★月を抱いた★

夜光花 著

~あらすじ~
恋人だった了のもとから逃げ出して四年
直樹は住む所を転々とし、まるで逃亡者のような生活を送っていた。自分が幼い頃に犯してしまった罪を了にだけは知られたくない。ばれて軽蔑され、嫌われるのが怖い。
そんな直樹の思いとは裏腹に残酷な運命は二人を再び引き合わせてしまう。
四年前と少しも変わっていない了の甘く激しい求愛と、決して知られてはいけない罪の意識に、直樹は 次第に追いつめられてゆく…。
妖しく危ういセンシティブラブロマンス。

(楽天より転載)

この作家さんの本で以前読んだのは、「ずっと君が好きだった」という、可愛くて甘めのお話だったのですが、その本のあとがきで「可愛くラブく、誰も死なないお話にしようと心がけた」とか書いてあって、普段どれだけ重い話書いてるんだこの人・・・と思ったのをずーっと引きずってて、「作家の根本的な原点は全てデビュー作に現れる」という言葉に従って、デビュー作を読んだ次第です。

で、読んだ感想。

重い・・・。

受けの抱えている秘密も重いし、攻めの受けに対する想いも重い(駄洒落じゃない!)

了と直樹は幼馴染で、ある時了が告白してきて、直樹がそれを受け入れた。・・・と言う形で関係がスタート。

直樹は、自分の所為で了の姉を死なせてしまったという負い目があって、了の言うことを全て受け入れてきたけど、そんな事知りもしない了の熱烈な愛情を目の当たりにする度に、罪の意識で気が変になりそうで、一緒に暮らしてたアパートを飛び出して逃げた。

で、花屋として働いているときに、配達先のビルで偶然再会して、一時は張り倒されたり、急に居なくなったことを責められたりしたけれど、4年前と全然変わらない、それどころかますます強い了の愛情に足元からぐらぐらする直樹。

オマケに了の妹が直樹と了の仲を快く思ってなくて、そこをつつかれて苦しかったり。

なんやかんやで結局、了の姉を死なせてしまった件の誤解が解けて、二人はラブラブで暮らし始めるラストなんだけど、途中までの、受けの抱える苦しみがもう、重くて重くて・・・。

多分それ思い過ごしだって、正直に話せばその誤解とけるって、と思いつつも、その誤解があるからこその病的なまでの攻めの執着が楽しいと言うか。

誤解が解けた後は結構あっさり目に話が収束していくんですが、それまで苦しかった分、やっと息が出来る開放感がありました。

恒例妄想キャスティング。
了はヤンデレなので、杉田さんが良い(なんだそれ)たっつんでも良い。
直樹は寺島くんか、立花くんがいいなあ。

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*2009.10.03 (Sat)... オモチャになりたい
★オモチャになりたい★

オモチャになりたい 崎谷はるひ著

~あらすじ~
不器用で童顔なせいか、生徒になめられてばかりの美術教師・石原世都は、同僚の英語教師千澤口杜和と恋人同士。
高校時代に、年下の杜和がプールで泳ぐ様を美術室からスケッチして以来、社会人になってもずっと杜和が好きだった世都。
執拗なストーカーに悩まされていたが、教員に欠員が出て転任してきた英語教師が杜和で、ビックリすると同時に毎日会えるのが嬉しい世都。オマケにストーカーも杜和が撃退してくれて、「危ないからしばらくうちに泊まりなさいよ」と言われる内、ずるずると一つ屋根の下で暮らし、結局なし崩しっぽく恋人になって同棲もしている関係。
職場恋愛を隠せと言われているがあまりに不器用すぎて、やることなす事いつも裏目に出ては、いつも杜和をイライラさせている。
でも、「お仕置き」のエッチは凄く気持ち良いから別れるなんて出来ない。
だったら転職をしようと世都は考えるが・・・。


えーと、短髪メガネドS×天然エロばかっ子です。
はるひんの書くドSは大抵ハンパなくエロい受けとカップルなので、時々エロシーンの本文が何向けなのか分からなくなるんですが、まぁ、それもご愛嬌。
半年分の「ちん○ん」を読んだ気がする(笑)

世津の何も出来ないおばかさんぶりにイラッと来る人には、猛烈な腹立たしさを覚えさせるんだろうけれど、はるひんが書くこういうキャラは、ココまで来るともはや様式美と言ってもいいとおもう。

作中でキャラ自身が「オレは対象に惚れられてしまった運の良いストーカー」と言ってたが、まさしくそう。
世都にいじわるして、世都がめそめそしながら自分の事で頭いっぱいにしてると思うと気分がいいとか、ちょっと連絡が取れないと10分おきにメールとか、世都をいいオモチャとして可愛がってる辺りに、愛はあるけど虐めたくてしょうがない気持ちがにじみ出てて笑える。

杜和視点で、かなり世都に執着しているんだなと分かるお話も収録されているんですが、「世都、逃げてー!」ってこれぽっちも思わないんだよな。
世都は杜和のオモチャでいたほうが幸せだと思う。

杜和は、世都のダメなトコ全部が愛しくて、中でも一番好きなのが、セックスしてるときの世都なんだと思うんだ。あれだけねちっこいのするくらいだし。世都も世都だが、杜和も相当だと思う(笑)

割れ鍋に綴じ蓋カップル。

恒例妄想キャスティング。
杜和の突き放したSな感じは平川さんか、帝王か、安元さん希望。小西さんでもいいかも・・・と思ったけど、小西さんじゃ甘すぎると思うなぁ。
世都は野島健児さんのウジウジ受けか、代永君のオドオドした感じの受けかなぁ?声的なイメージだとやっぱり代永君が近いかな。

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*2009.10.02 (Fri)... 俺を飼ってくれ
★俺を飼ってくれ★

俺を飼ってくれ 秀香穂里 著

秀香穂里まつり第6弾!

~あらすじ~
「金で買われただけだ。こんなこと、好きでやるんじゃない」
急遽大金が必要になり、やむなく秘密クラブのオークションに出た劇団所属の高慢な美形役者・恭 一
彼を落としたのは恭一の憧れの俳優・章吾だった。
章吾に絶対服従を誓った恭一は、くり返し熱く優しく体を求められる。プライドを突き崩されながらも、 礼儀作法や身なりまでを徹底して躾けられた。
いっそ手荒く陵辱されれば、彼を憎むことができたのに、快楽に溺れる体を止められず―。
(Amazonより転載)

要はマイ・フェア・レディ。
(プリティ・ウーマンの方が分かりやすいかな?)

恭一は、自分の容姿の華やかさと、オーディションに発揮される瞬発力と、舞台度胸だけで役者人生を歩いてきた男。
稽古も嫌いだし、女にだらしないし、「あれだけサボってるのにどうしてアイツは受かるんだ」とやっかみを受けることはしょっちゅう。
だが、稽古不足は正直で、もらえる役はセリフのそんなに多くない端役ばかり。

セフレの女が「子供堕ろすから当座の生活費込みで300万寄越せ」って言ってきて、仕方なく秘密クラブの人身売買的なものに参加。
買われた相手に1ヶ月間、絶対服従。何されても文句は言えない立場になるだけ。
その条件だけ聞いて参加したが、自分が憧れ続けた俳優・章吾にいざ買われてみたら、ちょっと怖気づく恭一。

炊事洗濯掃除などの家事一切と、言葉遣い、身だしなみをキッチリしつけられ、ちょっとだけエロス方面も。
エロス方面は、これまで自分は寝転がって上に女乗せて腰振らせてただけと言う、完全マグロ状態でずっと来てたのでそんなに上手くないことが判明。
結局、章吾にあれやこれや仕込まれるうちに初心な反応見せちゃったりで、もうそのまま章吾に食われてろと言った風情。

結局そのエロス方面の可愛さと、徐々に自分好みの態度や身なりに変わっていく恭一にウッカリときめいた章吾が恭一にマジになってガッツリ食っちゃう。

恭一は恭一で、週刊誌に載った章吾と女優との熱愛報道でスッカリ誤解して逃亡。でもあっさり見つかって連れ戻されて、事の真相を聞いてビックリして、でも誤解解けてめでたしめでたし。

まあ、テンプレです。
テンプレですけど、そこは秀さんなんで、章吾の言葉攻めとか買い取り直後のSっぷりとかは大変美味しかったです。
「お前は俺の犬なんだから、玄関で寝るのが普通だろ?」とか、どんだけ気持ち良いセリフなの。
言ってみたいわそんな事。

事の真相はちょっとポカーンなところも有るんですが、BL演劇界なんでね!
そこはね!
深く考えちゃダメよってことでね!

恒例妄想キャスティング。
恭一は、鼻っ柱ばっかり強くて、でも結局ゴロニャンな人になるのでなぁ。・・・鳥海さんか、きーやんか・・・。
章吾は帝王かなあ。あーでも井上和彦さんでも良いかなー。



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*2009.09.25 (Fri)... 黒い愛情
★黒い愛情★

 
黒い愛情 秀香穂里 著

秀香穂里まつり第5弾!
~あらすじ~

「性欲に振り回されるなんて有り得ない」精神科医という職業に就いていながら、伏見智紀は「性欲」が認められずにいた。
しかし、そんな後ろめたい感情を同僚の加藤に見抜かれてしまう。
同じ医者の中でも特に優秀な加藤は、その鋭さと巧みな話術で伏見を追い込んでゆく。
「あなたのような、性的な深みにはまるのを嫌う、気高い人をそれ以上の欲望で、ねじ伏せたいと思う人間もいるんですよ」
弱みを握られ従う一方で、加藤の見せる強い支配欲に、抗えなくなってゆく伏見は…。

(楽天より転載)

メンタル調教です。
大好物です。

ビシバシと肉体的に痛いSMは大嫌いですが、じわじわ精神をねじ伏せていくSMは大好物です。
どちらかと言うとメンタルSMだとねじ伏せたい方なので、この小説、非常に楽しかったです。
「苦しいか?苦しいか?」
「はい・・・苦しいです・・・」
「・・・そうか。アタシは楽しい(超笑顔)」
みたいな!!(≧□≦)ノシ_★

・・・アタシの嗜好などどうでもいい。

伏見は過去に性的虐待とも取れるトラウマがあって、それを忘却することでなんとか精神のバランスを取ってきた部分があって。
それが原因で性欲を認められずにいたが、逆にそのストイックな様が、学生時代からの友人をあらぬ方向へと導いてしまったわけで。

力で他人をねじ伏せようとする高校時代の友人に反発を覚えたのは、力づくでの性的虐待だったからかと思われ。

でも加藤は違う。
精神的にじわじわ追い詰め、「あなたはきっと自ら私に堕ちてきますよ」と、待ち構えてるわけで。

例えるなら、屋根に追い詰めておいて、全てのはしごを蹴倒して、「下りておいで」と言って待ってると言うか。
下りてくるならこの両腕も開きましょう、落下の衝撃を和らげるクッションにもなりましょう。
でも私にそうさせるんだ。覚悟はあるんですよね?
今更「そんなつもりじゃなかった」なんて、聞きませんよ?

みたいな!!(≧□≦)ノシ_★

良いぞ加藤!もっとやれ!

伏見さんは加藤の腕の中で可愛がられてればいいのよ!乳首にクリップぐらい何ぼでもはめたれ!好きに乳首も吸わしたれ!ドライオーガズムも何ぼでもしたったらエエねん!

ありがとう!ありがとう秀先生!

もう、秀先生はメガネと乳首クリップとSMだけ書いてればイイ!!

天才!

CD化してるみたいです。
キャストは、
伏見=平川大輔さん
加藤=緑川光さん

緑川さんが攻めって珍しいみたいなんですけど、どっちにしろ面白いCDなんだろうなぁ。
・・・色んな意味で爆笑すると思う。

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