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空想科学世界

猫・特撮・感想・料理。長年ヲタクと腐女子を患っています。
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*2008.03.19 (Wed)... きみと手をつないで
★きみと手をつないで★
「可愛いBL小説読みたい」って言ったら櫻ちゃんが「じゃあこれ」ってお勧めしてくれた小説です。
えっちは濃い目。
割と白痴受けっぽいので萌えどころは押さえてもらった感じ。
やはりお初って萌えますなあ・・・。はっはっは。
作品の舞台が鎌倉で、1回だけ鎌倉行った事あるんですが、確かに古いものと新しいものが渾然一体となったカオスな町だと思いました(笑)
駅前とか訳わかんない。観光地で暮らすって大変そうだ。


きみと手をつないで(原作小説)

~あらすじ~

身長190センチ近くあって、金髪でサングラスでこわもて風だけど笑顔が魅力的と評判の家政夫・兵藤香澄(ひょうどうかずみ・25歳)は、メディアに一切姿を現さないホラーミステリー小説家・神堂風威(しんどうふうい・27歳)の家で住み込みで働くことになる。
どんな気難しい人かと危惧していたのとは裏腹に神堂は、10代後半と見紛う程に幼い風貌。おまけに生来の神経過敏が元で完全なる引きこもり。見事なまでの社会不適合ぶりに、世話焼き気質の兵頭はいつしか庇護欲以上の感情を抱き始めてい た・・・。

作者は崎谷はるひさん。えーっと、見事なまでに少人数で展開する作品。
なので、二人の感情の揺れや変化はすごく丁寧に描かれていました。
櫻ちゃんがアタシに勧めてきたのが分かるわー。櫻ちゃんナイスチョイス!つか、さすがに趣味バレバレだよね・・・。えへ。

受けは27歳なのに、着替えも一人でろくに出来ない作家先生なんですが、香澄は当初、

「過保護に育てられたんだろう。変に色気はあるが、この人は小学生ドーブツクラス」

と位置づけて、一から人間に育てていかねばならんのかートホホ・・・なんつってお世話開始。
初日の朝ごはんに、神堂の好き嫌いを完全無視して色とりどりのサラダやパンを並べると、

「きれいだね。実家にいた時は菓子パン置いてあっただけだし、ふつうのごはんってもっと茶色いのかと思ってた」
「前の家政婦さんは和食だったんですか。そっちがイイならそうしますよ」
「ううん、これがいい」

なんつって先生は見た目にごまかされて嫌いな野菜も全部食べられて、香澄は完全に親状態。

神堂の幼馴染の仲井に言わせると、小学低学年の頃に関数をあっさり解いたくせに、パジャマの着方(ボタンは上からなのか下からなのか)が分からない。
「どっちでもいい」と言うと混乱して、自分で判断が出来ない。
幼少期特有の、暗闇に人影があるような気がしたり、雨音が誰かの足音に聞こえたり、そういう恐怖を大人になっても感じてしまって自分でも抑えられない。これらは「IQの高さから来る弊害」らしい。

そんなだから、神堂の生活無能ぶりは過保護からではなく、その神経の鋭さに親がほとほと困り果ててしまい、結局ほったらかしにしたせいだと分かる。

ある日神堂は仲井の結婚話を聞く。
そうと気づかず失恋してしまって毎日ぼんやりしてる神堂を香澄は海に連れ出し、手をつないで海辺を歩きながら「俺はこの人が好きなんだ」と自覚する。

でも、相手は雇用主だし、失恋したことを自覚すらしてない人にいきなり告白するのも酷だし・・・と悩み、結局「先生が元気になれるように、美味しいものいっぱい作ってあげるしか出来ない」と、切ない想いを胸に抱えるだけ。

・・・うわぁん、切ないよー(T_T)

で、失恋が原因で「書けなくなっちゃった」という神堂がふと
「セックスって気持ちいい?そういうシーン書いてたんだけど、急に書けなくなった」と言う。

「俺の気持ちも知らないで・・・!」と、カッとなって香澄は先生のお初を頂いてしまう。
それから3日間口聞いてもらえず、辞めようと決意して荷造りしてたら、神堂が「分からないことは全部仲井に聞いてきた」といって帰宅。

そして言う一言がこの破壊力。

「兵藤くんと、セックスしたいときどうすれば良い?触って欲しいってなんて言えばいいの?」
「そのまま言えば良いって言われたけど、これでいい?合ってる?してくれる?」


遠慮なくしますとも!
と、香澄くんは物凄い勢いでがっついてましたが、神堂先生の方も「どうしよう、とまんないよ・・・」なんつって、かなりの乱れ方をなさっていました・・・。

で、アタシは個人的に、香澄と恋して神堂先生の小説にどんな変化があったのかなあ~と思うわけです。
ホラー作家だけど、恋しちゃってルンルン♪なお話書けるようになったら良いじゃないの。
何せ自分専属として香澄を派遣事務所からお買い上げしたんだもの(その言い方もどうかと)
仕事増やしたらしいしさ。気になる気になる。

同時収録の後日談もかわいかった~。
先生初めてのやきもち編。

「改めて、ぼくだけの兵藤くんじゃないんだなって思った」

うっは!先生かっわえ!
可愛いカップルが読みた~い★ って方にはお勧めです。

ドラマCDにもなってるようです。3枚組みだって。すごくね?→★

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*2008.03.18 (Tue)... 世界でいちばん愛しい翼
★世界でいちばん愛しい翼(神奈木智)★

先日感想を書いた、その指だけが知っているシリーズの作家さんの出版社違いの文庫。

~あらすじ~
23歳の新任教師の有沢は、映画館で痴漢されてた男子生徒の夏那を助ける。
しかし
学校で見かける儚げな雰囲気とは異なり、夏那は有沢を邪険にする。
ある日有沢は本屋で万引きしようとしていた夏那を見かけたことから二人は急接近。
うっかり夏那にキスまでしてしまい・・・!?

よくある話ですが、この有沢と言う男、誰がどう見てもダメな大人。
ようは、深入りして失うのが怖いだけなんですが、一つ一つにいちいち理由つけて言い訳して逃げ道作っておかないと不安でたまらん大人。

一方夏那は、双子の弟が優秀すぎて自分を自虐的なまでに過小評価する子供。
なので「先生が好きだけど、諦めなくちゃ」って常に思ってる子。
もう、イライラするほどじれったいったらない(笑)

でも、神奈木さんの分かりやすくて綺麗な言葉でつづられる文章は、アタシはすごく好きです。
ラブシーンもねちっこくなくてさわやか。

BL小説読みたい病は、もうちょっと続く模様です。

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*2008.03.13 (Thu)... その指だけが知っている
★その指だけが知っている(シリーズ)★
BL小説です。やっとこ読破しました。
コミック版も出てるらしい。ドラマCDにもなってるようです。

~あらすじ~

主人公・藤井渉の通う学校では、指輪が大ブーム。
中でも左手薬指にする恋人用のペアリングは一番のステイタス。
ある日、渉が水飲み場で顔を洗っていると、学園一の優等生・
架月裕壱と遭遇。
おまけに架月と渉の指輪が偶然お揃いだったことから、二人は急接近。
だけど、勉強もスポーツも完璧で、人当たりもよいと評判の架月は、渉に対してだけ意地悪で冷たくて超オレ様な態度。・・・いったい何故!?

という感じ。まあ、よくある話です。
で、アタシはコレの何がツボか。

出てくるキャラクター全員不器用。

コレに尽きます!(笑)
読んでて思ったのは、くみこは絶対ツボだな・・・って事。
(くみこココ見てるかな・・・?)

渉君は架月が好きで好きでたまんないんだけど、受験生だから色々我慢しててじれったいし。

架月は架月で超見栄っ張りで意地っ張り。渉超ラブなのに、それを渉に気づかれたくない。更に心の狭い男だと思われなくないからって渉に対して寛容でいようとする・・・割に、渉にちょっかい出すやつ全員に敵意剥き出し(笑)

渉に横恋慕中の浅香さんも、不器用で不器用で・・・。渉の為と言いつつものすごい自虐的行為に出たり。

架月の兄・祥平さんは、弟可愛さに渉との仲を反対。どんな汚い手を使ってもいい・・・と言うけれど、弟に憎まれるのは耐えられないから、ジワジワチクチク二人の仲を引っ掻き回す。

もう、全員アホかと。
でも、そのアホなキャラクターが愛しくてたまらない。
恋にオロオロしてた渉が、ちゃんと地に足つけて物を考えられるようになってきたり、優等生の仮面をかぶることを止めたおかげで視界がクリアになっていく架月とか、だんだんキャラクターが成長してるのが分かるんですよね。
単品で見たら「よくある話」で終わっちゃうけど、続けて読んでみて初めて良さが分かると言うか。

文章も、ものすごくクレバー。
ラブシーンも、喘ぎ声とかモノローグとかはあんまり無くて、結構あっさり目。
だけど、表現する言葉が綺麗なので、ものすごくロマンティックなシーンになっているんですよねー。

で、これが。
次巻で終わりらしいんですよ~。しかも4巻で、しばらく離れ離れになってる二人なんですが、超いいところで終わってるのー!!あああ!!!
早くアメリカから帰ってきてよー!架月ー!
渉泣いちゃってるんだよー!ばかー!

終わっちゃうのは悲しいけど、早く渉と架月が幸せになればいいなと思ってます。
5巻はいつだー!

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