空想科学世界
猫・特撮・感想・料理。長年ヲタクと腐女子を患っています。
*2025.01.22 (Wed)... [PR]
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*2009.06.02 (Tue)... 白雨
★白雨★
白雨:真崎ひかる 著
~あらすじ~
故郷の町を出て8年、水沢那智(みずさわなち)は小さなケーキ屋を営んでいる。
ある時から、決まった時間に1万円を握り締めて、残ったケーキを全て買っていく子供が来るようになる。「お礼が言いたいから、今度はお母さんかお父さんと一緒においで」と言うと、子供は父親を連れてきた。
その父親こそが、那智が8年前に恋い慕うあまり、心中の約束を裏切った男・加賀有隆(かがゆたか)だった。
8年経っても忘れられずにいた那智だったが、加賀の真意が分からず激しく動揺する。
昭和の香りのする、お昼のメロドラマっぽい切ないお話です。
高校3年の夏に、校則違反を理由に社会奉仕活動をさせられることになった那智と加賀。
加賀は、地元の有力者の息子で、親の物の考え方とか権力に強い反発心を抱いている。思春期特有の苛立ちそのままの人間。
那智は、フラフラ男を変えて滅多に家に帰ってこないだらしない母親を抱えて、反発するような気概もなく無気力な人間。
正反対の二人なんだけど、見た目の割りにハッキリ物を言う那智に対して加賀は
「オマエみたいな人間は嫌いだ」と言うんですが、那智は
「僕は君みたいなタイプ、嫌いじゃ無いよ」と答えるんです。
ホントは誰より愛されたがってるくせに、一所懸命心に壁作っている加賀を見て、自分には無いものを見出す那智が、だんだん無自覚に惹かれていく様は微笑ましくもあり切なくもあり。
ただただ、那智にとって、加賀は憧れであり、まぶしい存在であっただけ。
加賀は加賀で、何に対しても超然としていて、「大丈夫」と言ってやんわり他人を拒絶する那智の、変な色気にあてられて、一足飛びに那智にのめり込む姿がホント切ない。
二人の仲を知った加賀の父から那智の母へ釘が刺され、母から那智へ「分相応と言う言葉があるでしょ」と諭され、それでも離れられない二人。
加賀は半分意地だし、那智は加賀の将来を思うと自分は身を引くべきだと分かっていてもそれが出来なくて悩む。
結局、那智の母が、「息子を連れてこの町から消えるから金よこせ」と加賀父にせびって、その金持って恋人と高飛び。
捨てられた那智と、親のやり方に憤った加賀とで、「心中しようか」と約束をして待ち合わせをするが、結局、加賀を死なせたくなくて、心中の約束を裏切って那智は町を出て行ったという経緯。
お互い、命がけで好きになったから全然忘れられなくて、実家を継いで財力も権力も持った加賀が、那智を探し出して、自分の養子を使って那智に近づいたと。
でも、大人になってしまったせいで、気持ちだけで行動出来ない二人はそれでもちょっとしたすれ違いをしてしまうけど、結局は元鞘でめでたしめでたしという話。
8年前の高校生時代のお話の密度の濃さったらハンパ無い。
大人になった現在編は、割とあっさりしてる印象。
那智の方から懐いていったけど、結局どっぷりハマったのは加賀の方だったので、受けの那智視点で話が展開するんですが、加賀がかなりガツガツ来るので、そこは何か「若いっていいよね★」みたいな感じです。
雨とタルトがキーワードなので、雨の日にタルト食べながら読むと、雰囲気出るかと思います。
白雨:真崎ひかる 著
~あらすじ~
故郷の町を出て8年、水沢那智(みずさわなち)は小さなケーキ屋を営んでいる。
ある時から、決まった時間に1万円を握り締めて、残ったケーキを全て買っていく子供が来るようになる。「お礼が言いたいから、今度はお母さんかお父さんと一緒においで」と言うと、子供は父親を連れてきた。
その父親こそが、那智が8年前に恋い慕うあまり、心中の約束を裏切った男・加賀有隆(かがゆたか)だった。
8年経っても忘れられずにいた那智だったが、加賀の真意が分からず激しく動揺する。
昭和の香りのする、お昼のメロドラマっぽい切ないお話です。
高校3年の夏に、校則違反を理由に社会奉仕活動をさせられることになった那智と加賀。
加賀は、地元の有力者の息子で、親の物の考え方とか権力に強い反発心を抱いている。思春期特有の苛立ちそのままの人間。
那智は、フラフラ男を変えて滅多に家に帰ってこないだらしない母親を抱えて、反発するような気概もなく無気力な人間。
正反対の二人なんだけど、見た目の割りにハッキリ物を言う那智に対して加賀は
「オマエみたいな人間は嫌いだ」と言うんですが、那智は
「僕は君みたいなタイプ、嫌いじゃ無いよ」と答えるんです。
ホントは誰より愛されたがってるくせに、一所懸命心に壁作っている加賀を見て、自分には無いものを見出す那智が、だんだん無自覚に惹かれていく様は微笑ましくもあり切なくもあり。
ただただ、那智にとって、加賀は憧れであり、まぶしい存在であっただけ。
加賀は加賀で、何に対しても超然としていて、「大丈夫」と言ってやんわり他人を拒絶する那智の、変な色気にあてられて、一足飛びに那智にのめり込む姿がホント切ない。
二人の仲を知った加賀の父から那智の母へ釘が刺され、母から那智へ「分相応と言う言葉があるでしょ」と諭され、それでも離れられない二人。
加賀は半分意地だし、那智は加賀の将来を思うと自分は身を引くべきだと分かっていてもそれが出来なくて悩む。
結局、那智の母が、「息子を連れてこの町から消えるから金よこせ」と加賀父にせびって、その金持って恋人と高飛び。
捨てられた那智と、親のやり方に憤った加賀とで、「心中しようか」と約束をして待ち合わせをするが、結局、加賀を死なせたくなくて、心中の約束を裏切って那智は町を出て行ったという経緯。
お互い、命がけで好きになったから全然忘れられなくて、実家を継いで財力も権力も持った加賀が、那智を探し出して、自分の養子を使って那智に近づいたと。
でも、大人になってしまったせいで、気持ちだけで行動出来ない二人はそれでもちょっとしたすれ違いをしてしまうけど、結局は元鞘でめでたしめでたしという話。
8年前の高校生時代のお話の密度の濃さったらハンパ無い。
大人になった現在編は、割とあっさりしてる印象。
那智の方から懐いていったけど、結局どっぷりハマったのは加賀の方だったので、受けの那智視点で話が展開するんですが、加賀がかなりガツガツ来るので、そこは何か「若いっていいよね★」みたいな感じです。
雨とタルトがキーワードなので、雨の日にタルト食べながら読むと、雰囲気出るかと思います。
水沢那智:武内健
加賀有隆:谷山紀章
小説をホント上手く70分にまとめたって感じです。
コレ1枚で小説の内容が全部、過不足なく分かります。
きーやんの切羽詰ったガツガツ来る感じはかなりキュンとします。
高校時代の激しいお芝居と、大人になってからの、しっとりしたお芝居の落差はかなりドキドキしました。
那智役の武内さんは、現在と8年前とで多少声色を変えています。
8年前の高校生時代の声は、武内さんの本域の声になるのかな?気持ち高めでちょっと甘えた感じが出てて、可愛さの中に、内に抱えた色んなものが透けて見えるいい芝居でした。
脇の、那智のお店のバイト君達も、実はデキてるんですが、それはまた別のお話。
(CDは聞いたけど、原作はチェックして無いので・・・)
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