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空想科学世界

猫・特撮・感想・料理。長年ヲタクと腐女子を患っています。
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*2009.06.16 (Tue)... 毛皮のマリー
★毛皮のマリー★

~あらすじ~
時は大正57年。
伝説の男娼・毛皮のマリーは一人の美少年・欣也を飼っている。
欣也が「マリーさん」と呼ぶと「お母さんと呼びなさい!」と叱りつける。マリーは欣也を自分の子供として育てているのだ。

欣也は18歳。部屋から1歩も外に出たことが無く、マリーが応接間に放った蝶を捕まえては標本にする毎日。さながらアマゾンの奥地や砂漠など、応接間は閉じた空想の世界なのだ。
ある日、美少女・紋白が欣也を外の世界に連れ出して、あらゆる快楽を教えようとする。マリーの呪縛にかかっている欣也は外に出ることを拒む。

その夜、マリーの下男は醜女のマリーとなって、応接間の妄想世界で、楊貴妃やクレオパトラ、ハリウッドの名女優まで引き連れて踊り狂う。しかし、それもマリーが下男を呼びつける声で終わってしまう。

名も無い水夫との寝物語に、マリーはついに嘘とも本当ともつかない、欣也の出生の秘密を吐露する。それを聞いた欣也は混乱し、恐慌する内に紋白の首を絞めて殺してしまう。

「本当のお母さんを探し出して、標本にしなくっちゃ」

そう言って外に飛び出してしまう。
欣也が出て行ったことに慌てふためき、取り乱すマリー。しかし、外の世界で傷ついて帰ってきた欣也を叱る事もせず、ただただ抱きしめて生きていることを喜ぶマリー。

近親愛と憎悪を行きつ戻りつ、閉じた世界に二人は生きていく・・・。





小難しいあらすじになりましたが、寺山修司の戯曲ですから、あらすじに起こそうなんて土台無理な話で(笑)

まさしく昭和アバンギャルド。
ともすれば薄っぺらなエロ・グロ・ナンセンスになりかねない、紙一重の緊張感漂う舞台でした。

セリフの裏を返して深読みすれば、もう、世界は無限に広がる底の知れない凄い舞台。じわじわ後から来る感動ですね、これ。
応接間にマリーが放った蝶は、そのまま蝶と解釈してもいいけれど、生きた人間だったらこれ一気に恐ろしい事になるよなぁとか、蝶を何にたとえてもいいようにしてあるセリフとか、何層にも重なった薄い膜がはがしてもはがしても終わらない感覚を受けました。

登場人物を何に投影するか。

観客がいるから初めて成立する舞台って言うんでしょうかね。

「見た人にお任せします」

なんて、よく俳優さんがインタビューで答えていますが、見た人の感想が無いと何も成り立たない舞台なんて初めてです。凄く不思議な万華鏡を見た気分?
こりゃするめ舞台になるの分かるわぁ。

要領を得ない感想で本当に申し訳ないんだが、アタシみたいな薄っぺらい、底の浅い人間に覗けて言葉に出来るのはココまでです。
百聞は一見に如かずってまさにこの事なんだわ。

役者的には、欣也役の吉村君は、広陵の子だったんだね。広陵高校から花が来てた。
菊池さん相変わらずカッコイイ!!モブ的な子の中に藤田玲君がいてビックリ。帰りによく見たら、ちっこいけど藤田君にもお花が来てた。

腐女子的にハァハァする舞台でもあったが、そこはそれ・・・ねぇ。

テヘ★

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